PAINLESS 無痛分娩(和痛分娩)について

- PROVIDE PAINLESS SAFE BIRTH 出産の痛みを和らげ、安全な出産を提供いたします。
- 当院では、妊婦さんの体の負担や赤ちゃんへの負担を少しでも和らげる方法を模索し、世界の文献と日本麻酔科学会ガイドラインに基づいて、複数の麻酔科専門医と共に独自のプロトコールを作成し、レミフェンタニルを用いたIV-PCAによる無痛分娩(和痛分娩)を行っております。
レミフェンタニル(麻酔系鎮痛薬)

当院では九州地方、中国地方で初の取り組みとなる、レミフェンタニルを用いたIV-PCAによる無痛分娩(和痛分娩)を行っています。
こちらのお薬は血管内投与であって、従来の硬膜外無痛分娩(和痛分娩)とは異なり、背中の硬膜外腔に針を刺し、チューブを入れるものではありません。
硬膜外無痛分娩に比べて、母体の重篤な副作用、赤ちゃんの呼吸不全、器械分娩(吸引分娩・鉗子分娩)の増加、短期間の胎児心拍異常が起こりうる等の報告は現在ありません。
希望の方は予約制となっておりますので、早めにお尋ねください。
レミフェンタニル(麻酔系鎮痛薬)を使用する理由
【自然分娩と比べたレミフェンタニルIV-PCA分娩】- 胎児心拍異常の発生率は変わらない。
- 器械分娩(吸引分娩・鉗子分娩率)は増加しない。
- 胎児回旋異常の確率は変わらない。
- 新生児のNICU入院率は変わらない。
参考文献 |
Lee M, et al:J Clin Anesth. 2017;39:57-63. Cochrane Database Syst Rev. 2017; 4: CD011989 Wilson M,MacArthur C,Gao Smith F (RCT,2016;12:591) Midwifery 2015;31:613-616 Italian Journal ofPediatrics 2014;40:99-103 BMC Pregnancy Childbirth. 2013; 13: 139 J Anesth 2013;27:43-47 Eur J Anaesthesiol. 2012; 29: 177-185 Anaesthesist. 2011;60:995-1001 Int J Obstet Anesth. 2011; 20: S36 Best Practice & Research Clinical Obstetrics and Gynecology 2010;24:289-302 Anesthesia&Analgesia 2009;109:1925- 1929 Anesth Analg. 2005; 100: 233-238 The Lancet.2001:358:19-23 etc. |
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参考URL |
https://doi.org/10.1016/S0140-6736(18)31613-1 Published:The Lancet August 13,2018 https://www.micenavi.jp/jsog2019/search/detail_program/id:1141 |
ディスポーザブルタイプの細い麻酔科用神経ブロック針を使った傍頸管ブロック
、陰部神経ブロック
による産道緩和法

当院では麻酔針の使いまわしはせず、独自のディスポーザブルタイプの麻酔科用神経ブロック針を用いた傍頸管ブロック、陰部神経ブロックを取り入れております。
母体の産道を柔らかくすることによって赤ちゃんが通過しやすくなり、産道裂傷を防ぐ効果もあります。
また、胎児徐脈(赤ちゃんの心拍が下がること)や回旋異常を改善するとともに、お母さんと赤ちゃんにとって負担が少ない優しいお産が望めます。
無痛分娩(和痛分娩)をご希望の方はご来院時にお尋ねください。